◆小悪魔のワナ。数を撃てば当たる戦略からラブレター本まで

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パッポンのゴーゴーバー『キング・キャッスル』で、ある女性と意気投合したことがあった。情熱的で素晴らしい女性だった。

一晩、彼女と一緒に過ごした。しかし、やがて朝がやってきて彼女は帰らなければならない。意気投合した仲で、別れがとても名残惜しい。彼女は真剣な顔をして言う。

「今日もバーに来て。ペイバーして。あなたを待っています」

その気迫に飲まれて思わず了承する。もう一晩彼女と一緒にいてもいいと思った。何よりも彼女が求めてくれており、そんな彼女の気持ちに応えたい。

翌日の夜、約束通り『キング・キャッスル』に向かった。ところが、彼女はすでに他の男にペイバー(連れ出し)された後だった。

昨日、あれだけ真剣に「待っている」と彼女は言った。なぜ他の男とホテルに行ってしまったのだろうか。さらに翌日もバーに行く。彼女は急いで近寄ってきて「ごめんなさい」と一生懸命に謝った。

「あなたを待っていたのに、他の男がわたしをペイバーしてしまった。断ることなんてできない。だってマネージャーが行けって命令するから。本当はあなたを待っていたの。なぜもっと早く来てくれなかったの?」

そうだったのかと、思わず彼女を抱きしめた。彼女には……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア タイ編』にて、全文をお読み下さい)

ブラックアジア【タイ編】表紙
『ブラックアジア・タイ編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』連載当時、多くのハイエナたちに熱狂的支持されたブラックアジアの原点。

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