◆ドッグ・イヤー。インドネシアの山奥に棄てられた女たち

◆ドッグ・イヤー。インドネシアの山奥に棄てられた女たち

女性はいずれ若さを失い、華々しさを失い、男たちにちやほやされなくなり、やがては恋愛の第一線から退いてしまう。それで女性の人生は終わってしまうのだろうか。

実は、案外そうでもなさそうだ。インドネシアの山奥に棄てられた女たちを見てきてそう思う。

そこは売春が渦巻く堕落した村のはずなのに、老いた女性たちがとても慈愛を受けた生活をして、静かに、優しく人生を送っている。熱い身体で男たちを悩殺してきた女性が、その熱さを失っても、もっと自分を愛してくれる存在を見つけて、とても楽しそうに生きていた。

インドネシアのリアウ諸島は、奥に入って行けば行くほど観光客はいなくなる。バタムやビンタンにはリゾートやゴルフ場があるが、もっと南に下って行くと、何百、何千もある無数の島のほとんどは熱帯雨林だけしかない。

人の住んでいない無人島もあれば、世の中から取り残されたような人たちが、静かに暮らしている島もある。人口密度は少なく、町も小さい。夜の10時も過ぎれば町中が眠りに就き、まったく何もなくなってしまう。

地図にも載っていないような名もない島で青い海を見ながら、淡々と暮らすのも悪くない。無粋な観光客はいないし、リゾートという金持ちだけが楽しむことのできる異様な別世界もない。

うらぶれた港の近くで潮の匂いを嗅ぎながら、ウダン(海老)を食し、甘く辛いタレをどっぷりと浸けた羊串(サテ・カンビン)を味わう。

どこまでも暑い太陽が頭上にあり、ちりちりと焼けるような熱と、一瞬のさわやかな風に吹かれると、その心地良さに全身がとろけそうになってしまう。

人口の少ない島には売春村はない。しかし、近くの大きな港のあるいくつかの島では、まるでジャングルに隠されているかのように売春村が存在する。

売春村とは、政府が売春女性を一カ所に集めて山奥に隔離してできたものだが、女性たちがそこで売春するので……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア インドネシア編』にて、全文をお読み下さい)

ブラックアジア・インドネシア編
『ブラックアジア・インドネシア編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』

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