コルカタのある売春地帯の井戸のそばで、ふたりの中年の女性が立ち話をしていた。
粗末なサリーを着ていたが、そのうちのひとりはとても優雅な感じだった。それを見ながらチャーイ(紅茶)を飲んでいたのだが、ふと、その立ち話をしている女性の足元から水が流れているのに気がついた。
何だろうと思いながら、それをじっと見ていたが、突然やっとそれが何だか気がついた。彼女は井戸のそばで立ち話をしながら、立ち小便をしていたのである。
それが終わると、彼女は平然とそのまま去って行った。その後ろ姿をじっと見ながら、インドでは女性も立ち小便をするのだと妙に感動したものだった。