フィリピン編
真夜中のシングルバーにふらりと入り、一見すると普通の容姿、普通の平凡な顔をした女性が隣にいて話しかけてみる。よくあるシチュエーションだ。

しかし、その平凡に見える女性が「わたし、とてもいやらしいのよ」と突然言い出したら誰でも驚くはずだ。

フィリピン・マニラのエルミタ地区に、かつて「LAカフェ」という退廃したバーがあった。今はベイ・カフェと言われているバーだ。

あまりにも退廃していると糾弾されて、たびたび「当局の指導」が入って閉鎖と再開を繰り返しているのだが、この退廃のバーに彼女はいた。

自分を「とてもいやらしい」と告白する女性が目の前にいるのである。思わず絶句して彼女を見つめずにはおられなかった。それは営業トークだったのか、真実だったのか……。

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