エドサの出来事。事件を引き起こしそうな男は、確かにいる

エドサの出来事。事件を引き起こしそうな男は、確かにいる

フィリピンでは、一年間に必ず五人から六人ほどの日本人が殺される。殺される日本人というのはだいたい傾向がある。

真っ先に上げられる特徴は「日本人の中年男性が被害者」であることだろう。

そして、この被害者というのが普通の日本人ではないことが多い。だいたい三つに分類される。暴力団関係者、ドラッグ関係者、フィリピン女性と関わる者だ。

要するに、夜の世界をうろうろするような男が、フィリピンで殺されたり、事件に巻き込まれたりする。真夜中の売春地帯にいるとき、たまに「ならず者」の男たちをしみじみと見つめることがある。事件を引き起こしそうな男は確かにいる。

マニラのエドサ・コンプレックスで、私はそういう男と出会った。

エドサ・コンプレックス、通称『エドサ』は、バンコクのナナ・プラザを小さくして、少し高級風な味つけをしたような場所である。シーズンを外せば客もほとんどおらず、かなりゆっくりとできる。ステージで踊る女たちを見つめながら、私は店の女性とよく話していた。

客は若干の日本人、そして羽振りのいい欧米人である。ある欧米人はバーの女とテキーラの飲み比べをして盛り上がっている。

そんな光景を尻目に、マニラで大ヒットしているポップを聞き、しきりにバーファインを求める女性の手練手管を楽しみながら、時間をつぶしていた。

そのとき、一人の男がちらちらとこちらを見ていることに気がついた……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきた売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア フィリピン編』にて、全文をお読み下さい)

『ブラックアジア・フィリピン編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』

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