インド編
インド・コルカタの売春窟ソナガシはコルカタ最大の売春地帯であり、エイズや性病の蔓延する汚染地帯でもある。

アンジェラという女性が、このソナガシの中ほどの建物の三階に、息を殺すようにひっそりと生きていた。

彼女のいたこの売春窟は、異様な雰囲気が漂っている場所だった。部屋には窓が一切なく、完全に密閉されていた。

階段のわきでガスコンロから大量の火を放出させながらひとりの男が何か食べ物を作っている。

薄暗闇の中で、めらめらと燃える火が悪魔的で、階段を上がりながら奥へ奥へと入り込むと、もしかしたらもう二度とここから出られないのではないかという心配に駆られた。

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