シンガポール編
人身売買というのは、「人間を売り飛ばす」のだから、そんなものはすべて悪いに決まっている。そして、人身売買のビジネスをするような業者はすべて叩きつぶさなければならない……。

これが先進国に住む、普通の人たちの感覚である。

もちろん途上国でも女性を売り飛ばすような業者は「悪い人身売買業者」であり、関係者は根こそぎ逮捕しなければならないと考えている。

人間は売り物ではなく、いかなる理由があってもそれは犯罪だからだ。

しかし……。そんな建前とは裏腹に、途上国や新興国では「必要とされている人身売買業者」「支持されている人身売買業者」もある。

世の中の事情は非常に複雑で、立場が違えば、考え方も必要とされるサービスも違ってくるようだ。

途上国の貧困者が絶賛支持する「良い人身売買業者」とは、いったいどんなものなのか。

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