まるで映画のような劇的な恋愛をして結婚したとする。その恋愛感情は永遠に保たれるだろうか。映画や小説の作り物ではそういった愛は「永遠だ」ということになっている。
しかし、現実はそうではないと言ったのはアメリカの人類学者フィッシャーだった。
人間の恋愛感情は冷めてしまうのである。それは、経験則として知っている人もいるかもしれない。人類学的には、「永遠の愛」はないのではないかという説が有力になっている。
どんなものに取り組んだとしても、人は必ず同じ「もの」や「こと」を繰り返していると飽きてしまう。
気を取り直して、いかに初志貫徹をしても、いずれは惰性になって最後は空回りしてしまう。これは、誰でも経験がある。あなたも恐らくそうだろう。それが人間の習性なのだ。