物事は、だいたい対極となる2つの面がある。昼と夜。表と裏。男と女。善と悪。
人間社会も表社会と裏社会があって、歓楽街や売春地帯はもちろん「裏社会」に属する。女性たちは表社会でどうにもならなくなって、裏社会に転がり堕ちていく。
裏社会に堕ちる女性には大きく分けて2種類ある。
ひとつは、自分の生活や性格が災いして、自分から堕ちていった女性だ。もうひとつは、社会や政治の混乱が災いして、環境に堕とされた女性だ。
貧困国や戦乱の国に生まれ落ちれば、必然的に多くの女性が貧困でどうしようもならないところに追い込まれていく。
その結果、裏社会しか働く場所がなかったりする。
貧困国の歓楽街や売春地帯で働く女性の多くは、自分が悪かったというよりも、環境が悪かったせいで堕ちていった。