世界中で女性の地位が向上している。アラブ圏でさえ、都会では極端な男尊女卑が徐々に敬遠されるようになった。
欧米諸国や、欧米の価値観を受け入れた世界では男女同権が当たり前になり、かつては男だけだった職場にも女性が進出している。アメリカで言えば、女性経営者も女性兵士も、当たり前に存在する。
1970年代のフェミニズム運動は物議を醸したが、少しずつ女性の権利の向上は進んでいて、それ以前とそれ以降の女性の感覚はまったく違う。
また男たちも女性を尊重することを覚えて、かつてのように男尊女卑・家長主義的な男は「古臭い」と言われる存在にまで堕した。
男は男らしくなくてもいいと教育されるようになって、化粧する男、女装する男、女性のようにきれいになりたい男も、今や珍しくも何ともない。そんな時代になったのだ。
ところが、そんな時代になればなるほど、時代に逆行している世界があるのだという。「ポルノ」だ。