ナイジェリアは忌まわしい植民地国家である。
かつて、ヨーロッパの奴隷商人がアフリカ中から黒人を拉致しては、奴隷としてアメリカ大陸に送り込んでいたが、その港として使われたのがナイジェリアだった。
その港は「奴隷海岸」と呼び捨てられていたが、やがて奴隷制が廃止されてからは貿易港へと変化して、アフリカ有数の港と化した。
そういう歴史を持つナイジェリアは現在でもアフリカ有数の大都市として知られている。
しかしながら、ナイジェリア南部から石油が出るようになると、その利権を巡って政治が極度に腐敗した。
そして、ついには累積債務で経済は破綻して現在に至っている。南部では今も武装勢力が石油会社を襲撃し、軍人が一般市民を殺害している。
2008年から失業率も急激悪化、2011年には23.9%に達し、現在はさらに悪化しているとも言われている。