シンガポールは清潔で最先端の国だが、この国にも売春地帯がある。それは政府公認の売春地帯であり、今でもそこでは哀しい目をした女性たちが立っている。
こういった女性たちの姿については、ブラックアジア第二部で詳しく触れた。(ブラックアジア第二部)
そこに立っているのは、スリランカ女性、インド女性、インドネシア女性、タイ女性、ラオス女性、ミャンマー女性、そして中国本土の女性たちだ。
シンガポール自体は多民族国家であるが、実質的には華僑(華人)を中心とした国家であるのはよく知られている。
しかし、シンガポール売春地帯の中心は、華人の女性たちではない。すべて外国から呼び寄せた売春女性なのである。
ここに現代の日本女性たちが立つことはない。しかし、1800年代のシンガポールの売春地帯の中心だったのは、実は日本女性だったという事実はもう語られることはなくなった。
これは事実である。彼女たちは故郷では「からゆきさん」と呼ばれる女性たちであった。