2012年3月にチェンマイで行われたHIV・エイズ・コンファレンスで公衆衛生大臣のウイタナ・プラナシリ氏は現在、タイではHIVキャリアやエイズに感染している患者が100万人に達していることを報告した。

100万人というのは尋常な数字ではない。タイは1990年からエイズ患者が爆発的に増えていて、封じ込めのために数々の啓蒙活動を続けている。そして、一定の効果を上げているとも言われている。

にも関わらず、100万人の患者を出している。このうち75%は20〜44歳の人たち、売春地帯に多い年齢層の人間である。

最近は医療品や医療技術が向上したことから、タイではエイズで死ぬ人たちが減少している。しかし、これは何の慰めにもならない。

なぜなら、エイズに罹った人たちが売春地帯で生きながらえる期間がそれだけ長くなることを意味しているからである。

中には、自分がエイズに罹っているのを分かっていて、誰かを道連れにするために売春ビジネスを続ける人も珍しくない。

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