日本では奇形があらかじめ分かっている場合、大抵の場合は中絶することになっているので、特異な病状を持った赤ん坊や人を見ることがなくなった。
しかし、貧困国に行くと外見に疾病が分かる子供たちや大人とたくさん出会う。
インドでは特にそうだ。何しろインド圏ではこういった病気・障害・奇形・事故の痕を街角で見せながら施しを得て生活している人たちが多くいるので、毎日そういった人たちを見ない方が少ない。
この点、日本とはまったく違う環境にある。
ポリオに罹った子供たちが這って物乞いをしている姿もある。眼球を失って空洞になった部分を見せながらバクシーシ(喜捨)を求める老人の話は以前にも書いた。(インドでは、なぜ障害を持つ人たちが堂々としているのか?)
バングラデシュでは両足を失った男が半裸で、泥だらけの道を転がりまわりながら物乞いをしていた。私はバクシーシしなかったが、現地では決して豊かとは思えない女性が何も言わずに金を与えていた。
コメントを書く