アメリカでも、フランスでも若者の未婚率は増えている。これは、結婚制度の破綻で、結婚を選ばない若者が増えたということもあるが、同時に貧困で結婚できない若者が増えたという別の側面もある。
1960年代、アメリカの大人の結婚率は70%を超えていた。2010年はかろうじて51%だったが、今後は50%を維持できるかどうかも怪しくなっている。
人々の半分は、もう結婚しない。したくなくてしないのか、したくてもできないのかは人によって違う。
今さら結婚にこだわるのは時代遅れというのもあるが、問題なのは結婚したくてもできない貧困層も増えているということだ。
日本でも労働政策研究研修機構がデータ分析したところ、男性の年収と既婚率は明確な差があることを発表している。
すなわち、年収が低い層は既婚率も低いのである。分かりやすく言うと、結婚しないポリシーではなく、貧困が原因で「結婚ができない」人がいるということだ。