2013年6月11日、フィリピンのマニラ地方裁判所で、76歳の太田宜高(おおた・のりたか)という名の男が、終身刑の判決を下されている。

フィリピンでは死刑はないので、終身刑というのは事実上の最高刑でもある。この太田氏は2004年に逮捕されてからずっと拘置所に収容されていて、2013年まで判決が出なかった。

判決が出たと思ったら、それが終身刑だった。太田宣高氏は何をしたのか。

2004年7月、マニラ近郊のラグナの貸し切りプール「ロス・バオス・リゾート」で、少女たちの裸を撮影したという児童ポルノの罪で現行犯逮捕されていたのである。

この「撮影会」は、実はフィリピン国家捜査局の囮捜査の一貫として行われたものであり、そこにやってきた太田宣高氏は関係者のひとりとして逮捕されていたのだった。

「知人にプールに誘われて行った。水着に着替えようと部屋に入ったところ、いきなり逮捕された」

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