シンガポール編
グローバル社会は「格差」を極端なまでに拡大していく社会であることは、私は随分早くから気が付いて、これは日本もひどいことになると懸念した。

それは2000年に入った頃から強く思うようになったのだが、それを確信したのは、シンガポールのゲイラン地区にいた時だったように思う。

ブラックアジア第二部の舞台になったゲイランのことは、今もよく思い出す。(ブラックアジア第二部

ここで、私は「天国と地獄」の光景をまざまざと見せつけられていた。シンガポールは豊かな国であることは誰もが知っている。

だから、ゲイランのような下層の外国人女性が必死で生きている横を、高級車が通り過ぎて、素晴らしい高価な服に身を包んだ男女がラブホテルを利用するためにやってくると、その対比がとても残酷なまでに浮き彫りになった。

グローバル社会の「格差」をこれほどまであからさまに感じる場所はなかったかもしれない。

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