今や誰もが「公害大国」と言えば、中国を思い浮かべる。中国は世界でも最悪の汚染国家である。世界のどこと比較しても、その汚染度やスケールは桁が違っている。
急速な工業化、爆発的なモータリゼーション、そして石炭の大量消費とその結果としての大気汚染。工場の不完全な排水による水質汚濁。森林伐採による砂漠化と黄砂の問題。
あるいは、過剰な食料添加物、農薬の大量散布、ダイオキシン、プラスチックの破棄、行政の不備から来るゴミの不処理。
こういったものが、中国の環境を日に日に悪化させており、今や首都である北京も人間の住むところではなくなった。
実際問題、もう富裕層は北京に住むことを諦めて、空気の良い雲南省にでも移動するか、いっそのこと国を捨てて国外脱出を検討しているとも言われている。
何しろ、空気を吸い続けると「肺癌」になってしまう。それなのに、呼吸は止めることができないし、お得意の賄賂でも解決できない。
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