東南アジアのみならず、多くの農村は無理やり資本主義に組み入れられて貧困にあえぐようになった。(自然の恵みが豊かだった田舎が貧困の象徴になっていく理由)
その貧困は今まで自給自足だった村が道路によって外界とつながり、電気が入り、テレビが入り、家電製品が入り、バイクや車が入り込むことによって起きた現象だった。
資本主義が農村を追い詰める姿は、世界中で起きているのだが、バングラデシュでもインドでも同じだった。
2010年、インドでは女性が次々と自分の身体に火を付けて自殺するという事件が相次いだことがあった。何が起きていたのか。
彼女たちは金を借りて事業をしていたのだが、その事業が失敗して借金だけが残り、たまりかねて自殺をしていたのだった。
彼女たちに金を貸していたのは、誰だったのか。それは、「マイクロファイナンス」の事業者だった。