生まれつき「汚れ」に非常に敏感な人がいる。何度も何度も手を洗い、電車ではつり革に触れることもできず、公衆トイレは絶対に使えない。使うどころか、入ることすらもできない。

レストランに行っても、テーブルに米粒がひとつ落ちていても気分が悪くなって食欲が失せ、寿司も他人が素手で触ったと思うと食べられなくなる。

強い匂いがするものも食べられない。見た目が汚いものも食べられない。味で好き嫌いが決まるのではなく、その食べ物が醸し出す印象で、すでに食べられないのである。

他人が不潔だと思うので、キスもできない。

口の中は雑菌だらけであり、口臭もする。そんな「薄汚い」ものを自分の唇と合わせるなど、嫌悪以外の何物でもないと感じるのだ。他人に触られるのも触るのも嫌なので、性行為もできない。

こういった潔癖症は病的であると言えるが、実はそこまでいかなくてもそれに近い「潔癖性」の人もいる。やはり、性行為が「汚い」と感じて苦手なのである。

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