ハイエナの夜
売春地帯とひとことで言っても、国によっても場所によっても雰囲気はまったく違っている。

パッポンやパタヤのようなどこか明るくてあっけらかんとした売春地帯もある。たくさんの観光客が歩いていて、たくさんの土産物もあって、売春地帯と言うよりも歓楽街と言った方が適切な場所もある。

そうかと思えば、インド売春地帯のように殺伐として暴力の匂いを漂わせた売春地帯もある。スラムの中にあることも多く、人々は抑圧と怒りでいっぱいになっており、訪れるにはとても危険を感じさせる場所だ。

あるいは、ゲイランのようにどこか陰気で陰を感じさせる売春地帯もある。この売春地帯は公認売春地帯だが、歓楽街ではないので、ただセックスを求めている男が闇に紛れてやってきて、女性を抱いて、また消えていくだけの場所だ。

明るく楽しい場所が好かれるのは当然のことなので、東南アジアの売春地帯はタイが最も好かれている。しかし、あとで振り返ると、インパクトの強さはむしろ殺伐とした場所や、陰気な場所の方にある。

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