中国では生まれる前の子供のDNA鑑定をするケースが2000年代に入ってから急増している。これは、中国の女性の性道徳が乱れだした1990年代から増えている現象であるという。
DNA鑑定には2つのケースがある。
1つは、母親が「自分のお腹にいる子供が誰の子供なのか分からないので調べたい」というもの。2つは、父親が「この子が本当に自分の子供なのか調べたい」というものだ。
中国では、福建省に住むある3人の子供の父親が、「どうも、一番下の子がどうしても自分の子供のように思えない」とDNA鑑定を受けたことがあったという。
その結果、衝撃的な結末が発覚した。なんと下の子供どころか「全員」が他人の子供だった。しかも、子供たちの父親はそれぞれ違っていたのだった。
中国では血のつながりを非常に大切にする文化がある。財産も子供に継承する。だから、中産階級の男たちは、財産を他人の子供に渡すかもしれないという恐怖でも怯えている。