閲覧注意
中央アフリカが暴力と殺戮の大地になりつつある。
イスラム教住民とキリスト教住民による宗教対立が激化して、互いに互いを殺す殺戮合戦を繰り広げており、それが中央アフリカ全土に広がっている。
どのような状況から、大虐殺(ジェノサイド)が生まれようとしているのか。
まず知らなければならないのは、この国もまた1958年の独立以降、延々と独裁的大統領の出現、クーデター、暫定政権、クーデター、という混乱の中で推移している国であることだ。
2014年になった今も、まだ同じことを繰り返しており、まったく政治的安定が成し遂げられない。
2004年に入ってからはボジゼ政権下で内戦が発生しており、2012年にはボジゼ政権は崩壊し、反政府武装勢力「セレカ」が政権を奪取した。
ここでイスラム教徒であるミシェル・ジョトディアが暫定大統領になるのだが、中央アフリカは国民の50%がキリスト教徒の国であり、これにより一気に政治的混乱は、宗教対立になってしまった。