本日、アマゾン・キンドルで小説『ストレッチマーク 〜真夜中の女たちが隠していたこと』をアップしました。電子ブックの第三弾です。すでに買えるようになっております。
アマゾンのページはこちら
(ストレッチマーク[Kindle版])
この小説は、タイ・バンコクの歓楽街が舞台です。フィクションとは言え、とても久しぶりにタイ女性の話を書いたような気がします。
タイの歓楽街の話に興味がある方、売春地帯の女性たちの話を読みたい方は、どうぞよろしくお願いします。
ちなみに、題名になっている『ストレッチマーク』は何のことなのか分からないと思いますが、「妊娠線」を意味します。
小説の長さは、中編と呼ばれる分量になります。私は原稿用紙にものを書いたことがないのですが、400字詰め原稿用紙換算で言うと120ページくらいです。
以前の小説『グッドナイト・アイリーン』とほぼ同じくらいです。
ダウンロード先はこちらです
内容紹介として、アマゾンには以下のものを載せています。
バンコクの歓楽街で、ノックというバー・ガールと出会い、親しくなる。彼女をバーから連れ出すには、彼女の親友ダーウの許可が必要なのだった。ダーウは他人を容易に信用しない性格をしていて、最初から私を嫌っているのだった。しかし、私はそんなダーウにも惹かれるものを感じた。それが、間違いの始まりだった……。
この小説に取り込まれているもの
最近は、昔のように売春地帯の話をほとんど書かなくなってしまいました。
これは、すでに私自身が、旅人としても、ハイエナとしても、体力の関係から「卒業」に追い込まれてしまったということもあります。
売春地帯にも売春女性にも関心を持ちながら、行動が伴わなくなってしまいました。
今回の3月も、売春地帯に行きながら、ただの1人も深く関わることなく帰って来るという今までありえない状況になっているくらいなので、いかに「ハイエナ失格」になったかご想像下さい。
しかし、東南アジア有数の歓楽街で長らく人生を消費してきたというのは事実であり、ブラックアジアにも書き切れなかった女性たちの断片はたくさん記憶に残っています。
もうブラックアジアを書く以前の想い出は、象徴的な一瞬や欠片のようなものしか残っていません。
しかし、そういった一瞬も何らかの形で書きたいと思っているところに、小説という手段が使えると思いました。
今回、キンドルにアップした小説『ストレッチマーク』には、2人の女性が出てきます。この2人も、実はモデルがいます。実際にナナ入口のオープンバーに在籍していた女性です。
2人とも非常にインパクトがあったのですが、いかんせん古い話なので、一瞬の光景や出来事しか覚えていないのです。ペイバーを受けるかどうか、自分の親友が決めるという話は本当にあった話です。
しかし、物語の展開と会話と出来事と結末等は、すべてフィクションとなっています。(いわゆる「私小説」的なものではありません)
フィクションなので、もちろん純粋な小説として読んで頂いても何ら問題はありません。売春地帯の男と女の虚々実々のやりとりは、今まで知り合った多くの女性たちのことを思い浮かべながら書きました。
また、この小説はフィクションと言っても、少し違う読み方もできるかもしれません。
というのも、この物語の核になっている出来事は、タイ売春地帯で実際に起きたと言われている事件を参考にして書いたものだからです。
分かりやすく言うと、この小説は「私が出会った実際の女性」をモデルにして、「売春地帯で実際に起きた事件」を取り込んで作った小説と言えます。
全体は虚構ですが、実際に売春地帯であった事件(ある白人の男に起きた話)を再現しているので、「こんなことも売春地帯で経験する男もいるんだな」と思ってくれれば、また別の読み方もできるかもしれません。
小説が好きな方は、ぜひお読み下さい。
なお、他の小説の解説は、こちらで読むことができます。
関心がありましたら、上記も一緒にお楽しみ下さい。よろしくお願いいたします。
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