◆上海の貧困地区にある売春地帯の中に想い出すものがある

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中国の上海は、古くから中国を代表する都市として栄えている。この上海が近代都市として伸びていくようになるのは1990年代からである。

この街は急激に近代化されていき、今もまだ古い建物や地区を叩き壊しながら生まれ変わっている。上海の都心は大部分が近代化されて、以前のごちゃごちゃした魔都の雰囲気は意図的に消されている。

そして、観光客は都心の華やかな場所ばかりを紹介されて、上辺だを見て帰る。普通の観光客はそれで十分であり、その裏側を見る必要性はあまりない。

しかし、世の中には普通ではない旅人もたくさんいる。中には、観光客が見るような観光地などまったく関心も持たず、貧民街の奥に向かう男たちもいる。

貧民街の奥には、どこの国でも売春地帯があることを知っている男たちがいるのだ。

そこは政府に見放されているか、もしくは政府が叩きつぶしたいと思っている場所である。そういった場所は無法になり、荒んだ人たちが集まり、荒んだ女性たちが集まる。

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