かつて台湾台北市には大きな売春地帯「華西街」が存在していた。しかし、どこの国でもそうだが、経済が発展するに従って、売春地帯という負の遺産は国にとって「邪魔」なものになっていく。
売春地帯を容認していると、対外的にも「堕落した国だ」と思われ、それはどこの国民にとっても恥辱である。
また、豊かになった国民の間にも、売春地帯目当てのハイエナのような不良外国人を呼び寄せて自国の女性を食い漁って欲しくないという感情が生まれて排斥感情が芽生えてくる。
台湾では1990年代からそのような意識の変化が生まれるようになっていき、ついに1994年頃から当時の市長が台北の浄化運動を開始した。
この浄化運動は徹底的で、売春地帯「華西街」はその後の5年でほとんどが駆逐されてしまった。
2001年に入った頃、売春地帯としての「華西街」は終わったばかりか、台北を逃れて地方に向かった売春地帯もまた多くが潰されていったという。
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