ブラックアジアを愛読して下さっている皆様。ブラックアジア番外編『絶対貧困の光景 〜夢見ることを許されない女たち』ですが、いよいよ販売になっております。

ブラックアジア・インド番外編
『絶対貧困の光景』夢見ることを許されない女たち

本体価格1500円+税 240頁 四六判
6月10日(火)発売。
ラピュータ刊

池袋のジュンク堂や、高田馬場の芳林堂書店でも、大きく扱ってくれるようです。

新宿の紀伊國屋等でも前著をPOPを付けて売って下さっておりますが、新著も何かしてくれるかもしれません。お近くにおられる方は、どうぞお買い求め下さい。

もちろん、アマゾンやその他、全国の書店でお買い求めできます。すでにアマゾンでも予約を入れて下さっている方もおられるようですが、数日内にお手元に届くと思います。


『絶対貧困の光景(インド番外編)』目次




はじめに

第一章 薄幸の物乞い ピア

  ・一〇年前のインド・コルカタ
  ・バクシーシを求める無数の手
  ・詐欺の王道がはびこる国
  ・ピアを捜す焦燥の日々
  ・断ち切れない負の連鎖
  ・荒れた肌と柔和な笑顔
  ・ホームレス・物乞い・売春・メイド

第二章 野獣の目をもつ売春女性 アビー

  ・「史上最悪の売春地帯」ソナガチ
  ・狂信と混沌の街で出会った売春女性
  ・弱肉強食のインド
  ・国としての包容力
  ・アビー、ノー・グッド
  ・憎しみと怒りの目
  ・死ぬか、生きるかの選択

第三章 堕ちた女性たちの相貌

  ・剥き出しの日々
  ・厭世感をまとって
  ・性病とエイズにまみれた売春地帯
  ・衰退するムンシガンジにいた売春女性
  ・売春ビジネスの輪廻
  ・カリグハットで試された道徳心
  ・心を壊された女たち

第四章 コルカタの貧困を背に

  ・繁栄と貧困の間
  ・夢を見ることが許されない少女たち
  ・コルカタ貧困の光景

おわりに



経済中心の世界から取り残されていく人々の問題


この新著『絶対貧困の光景』については、こちらで述べた通りです。(ブラックアジア番外編『絶対貧困の光景』6月10日出版です

今回の『絶対貧困の光景』は四部構成になっています。

第一章はインドの物乞い女性たちとの交流、第二章は現代の売春地帯で知り合った女性との交流、第三章は10年前の売春地帯の女性たちとの交流、そして第四章はコルカタ郊外のスラムのような村での話でまとめています。

ややもすれば経済発展していく新興国としての側面ばかりが取り上げられているインドですが、コルカタから見えてくるのはそういった経済発展の姿ではなく、むしろ経済発展に取り残されてしまった人たちの姿です。

いつの時代でも、どこの国でも、経済が発展しても、まったくその恩恵にあずかれずに取り残されてしまう人々の群れが出てくるものですが、インドはそれが極端な形で表れています。

本当に多すぎる人たちが取り残されて、家もないまま放置されています。

どんなに経済が発展しても関係なく、むしろ格差が開けば開くほど、取り残された人たちが惨めに見えていくわけで、状況は悪化していると言ってもいいかもしれません。

「夢見ることを許されない女たち」というのは、出版社が付けてくれた副題です。

「こういった副題はどうですか?」と提示された時、私はすぐに、それが今回の書籍の内容をとてもよく表していると思いました。まさに今回の本のテーマがここに示されています。

インドのみならず、昨今はグローバル主義の浸透で、格差が非常に大きなものになっています。経済中心の世界から取り残されていく人々の問題は、日本でも大きな問題になって表れているのです。

「夢見ることを許されない女たち」はインドだけの現象ではなくなりつつあります。

ご関心のある方は、是非、アマゾンや書店でお買い求め頂ければ嬉しく思います。

すべての読者に感謝をこめて。
鈴木 傾城