東南アジアで売春地帯に堕ちて来る女性は、多くは私生活に問題を抱えているのだが、一番多いのは「夫が出て行って、子供を抱えて生活できなくなった」というものである。
私の人生は、その話を聞くために存在していたと言ってもいいくらい、出会う女性の多くが同じことを言った。
あまりにも同じ話を聞かされ続けてきたので、いつしか私の中では「東南アジアの男は子供を作ったら逃げる」という固定観念が生まれるほどだった。
売春地帯にも20歳前後の女性が働いている。見た目はとても若く、ごく普通の女性に見える。しかし、そういった女性たちであっても、やはり「子供がいる」というのが分かる。
なぜ、それが分かるのか。彼女たちの身体にストレッチ・マーク(妊娠線)が付いているからである。
面白いことに、子供を産んだと言っても、すべての女性に妊娠線ができるわけではない。まったく妊娠線のない母親もいる。しっかりとケアをしていれば妊娠線ができにくいとも言われている。