人は見知らぬ場所にひとりでさまようと人肌が恋しくなる。私たちは意識しないが、共同体から切り離され、独りぼっちになると不安感に支配されるのかもしれない。
そんなときは、見知らぬ人でも声をかけてくれた相手には親近感を覚え、異性であれば「吊り橋効果」ですがりたくなってしまうのかもしれない。
吊り橋効果とは、深い渓谷の上で揺れる不安定な吊り橋で不安を感じているときに助けてくれる異性がいると、その異性に恋をしてしまうという効果だ。
戦場や災害現場で一緒にいた異性、見知らぬ異国で助けてくれた異性は、魅力的に感じるのだ。
だから、男も女もひとり旅をすると現地で誘惑され、一度だけの戯れによろめいてしまうことが多い。
異国の地にひとりというのは、性的な興奮を目覚めさせるシチュエーションなのである。「見知らぬ場所にひとり」は既婚者にとっては危険だ。