2014年9月21日、タイ・バンコクでひとりの日本人が行方不明になった。
この人は「島戸義則」という名前の愛知県出身の79歳男性なのだが、タイで長期滞在しながら日本語教師をしていたという。
連絡が取れなくなったのは9月21日だったが、警察に捜索願いが出されたのは10月14日だった。23日近く、彼は行方不明のまま音沙汰がなかったことになる。
彼の息子がバンコクに出向かって捜索願いが出された。警察と共に行方不明になった島戸義則氏のシーワラマンション1の10階の部屋に行くと、無人のはずの部屋には、なぜかひとりの女性がいた。
40代のタイ女性で、この女はカツラと帽子をかぶって部屋を物色しており、持参してきたスーツケースに彼の所持品を盗もうとしているところだった。
この不審なタイ女性と彼は知り合いで、「島戸さんは、タイ東部の病院にいる」と警察に語ったという。しかし、警察がその病院に問い合わせたところ、彼はそこにいなかった。