この1週間は、パリで起きた新聞社襲撃の事件が国際社会の中心となっている。
イスラム国、アルカイダ等のイスラム過激派はテロを煽ってきた。そこで、監視の目が届かない一匹狼の個人がテロを仕掛けるようになっており、フランスのテロもそれを受けて発生したものだ。
本来であれば「テロ」に焦点が当たるのだが、この事件は襲撃された先が風刺を中心としていた新聞社、襲撃した側がフランスのイスラム系移民が引き起こしたものだったので、テロとは別に2つの別の視点が生まれることになった。
1つは「表現の自由」に関するもの、もう1つは「移民問題」に関するものである。
イスラム過激派はイスラムの創始者や指導者を強烈に風刺する新聞社を襲撃したが、それは、フランス人のアイデンティティを踏みにじる行為だった。
なぜフランス人はそう思ったのか。