「人の生命は地球より重い」という言葉は、1977年9月28日に、当時の首相である福田赳夫が言った言葉だ。
この時、バングラデシュのダッカ空港で、日航機がハイジャックに遭い、乗客142人を人質に取って日本政府に600万ドル、そして日本で服役している9人の囚人の釈放を要求していた。
もし、回答を拒否したら、人質を順番に射殺するとハイジャック犯は日本政府を恫喝した。この事件を起こしたハイジャック犯は「日本赤軍」の人間たちだった。
結局、その3日後、日本政府はハイジャック犯の要求に屈し、言われるがままに600万ドルを支払い、さらに9人の囚人の釈放を決めた。
そのときに「人の生命は地球より重い」という言葉が発せられ、これが後に大きな悪影響を日本に与えることになる。「日本はテロリストに屈服する弱腰国家である」という悪影響だ。
日本赤軍は、重信房子が中心となって立ち上げられた共産主義者のテロ組織である。