かつて、カンボジアには少女売春が横行していた。
少女売春と言えば、普通はミドルティーンあたりを想像するかもしれないが、カンボジアの少女売春は10代に入ったばかりのような少女が平気で売春ビジネスをしていたという想像を絶する異常地帯だった。
1990年代の後半から2003年頃まで、その少女売春のメッカと言われたのがプノンペン北部にあるスワイパーと呼ばれる場所だった。このスワイパーについては、ブラックアジアでも過去に何度も取り上げて来た。
カンボジア政府は国際問題になった悪評まみれのスワイパーを何度かの摘発の末に壊滅させた。いや、スワイパーだけではなく、スラム売春が横行していたトゥールコック地区、あるいは都内の63ストリート沿いの売春地帯も、ことごとく摘発して潰して回った。
これによって、2003年にはカンボジアの目立つ売春地帯はほぼ一掃されたと言ってもいい状態になった。