今、あなたの手元にはスマートフォンがあるはずだ。
この小さなスマートフォンが壊れた時、あなたは自分で修理できるだろうか。あるいは、あなたの家族や友人で修理ができる人はいるだろうか。
スマートフォンの修理工場に勤めている人でもない限り、それが修理できるという人はほとんどいない。
そもそも、これをどうやって分解するのか、99%の人はそれすらも分からない。それを乗り越えて分解できたとしても、基盤を見て何か分かる人などどこにもいない。
スマートフォンだけではない。身近にある家電製品や工業製品は、その多くが「ブラックボックス化」されている。そして、いったんそれが壊れると、もはや誰も何もできない状態になっている。
仮に、それについての情報が与えられても、あまりにも専門的で高度化され過ぎて、自分で直す以前に、理解すらできないということになるはずだ。