マレーシアのボルネオ島の北部に位置するキナバル山は、標高4095メートルとされており、マレーシアで最も高い山である。日本の富士山は3776メートルなので、それよりも高い山だ。
こうした高い山は神話と伝説の格好の舞台となり、このキナバル山でも様々な伝説が残されているという。高名な王子が航海に出て行方不明になり、妻がこの山に登って夫を探したというような伝説だ。
この山は現地では崇拝の対象とされており、言わばマレーシアの「聖なる山」である。その国の最も高い山は神話と伝説に彩られる。エベレスト山も富士山もみんなそうだ。
キナバル山の登山は許可制になっており、勝手に登ることは許されていない。
環境保護のために入山者の上限が決められているということもあるが、それほど現地の人たちはこの山を大事にしているということでもある。