閲覧注意
ブラジルは混血文化であり、白人系から黒人系まで多くが混ざり合う国なので、「この国は人種差別がない」というのが一般的な通念として知られている。
ところが、この国に住むブラックやムラート(黒人系の混血)の人たちは、そうは思っていないようだ。「紛れもなく差別がある」と彼らは訴える。
たとえば、殺人事件が起きて容疑者が白人系と黒人系がいたとき「いつも逮捕されるのは黒人系である」と彼らは言う。
「たとえ、それがネグィナであってもそうだ」
ネグィナ、あるいは短縮形のネグラというのは、「小さな黒い少女」を意味するが、おおよそ殺人をするように見えない女性であっても、「肌が黒い」となれば殺人の容疑者に仕立て上げられる。
そのブラジルにおける「黒い肌の差別」が、如実に表れたのがイタリア人女性「ガイア・モリナーリ殺人事件」であると言われている。