閲覧注意
アフガニスタンで重要な報道があった。2015年7月29日、アフガニスタンのイスラム狂信集団「タリバン」の最高指導者であるオマル師が、2013年4月にパキスタン領内で死亡していたというニュースを流した。
オマル師と言えば、2001年の同時多発テロ事件で「ビン・ラディンを匿った」としてアメリカに攻撃される中を十年以上も生き延びてきたゲリラの最高指導者である。
今まで何度も何度も「オマル師は暗殺された」というデマが流されたが、その度に蘇っていた。その男が、実は2013年に「肺結核」で死んでいたというのが今回の発表である。
この情報を発表したのは当のタリバン側であり、それを受けてアフガニスタン政府もまた「オマル師は死んだ」と報道を発表した。しかし、誰も死体を確認したわけではなく、単なる伝聞だから、真偽のほどはまったく分からない。
パキスタン政府は、和平交渉を妨害するための攪乱であるとして、「オマル師死亡は憶測だ」とすぐに声明を発表している。
どういうことか。結局、真相は誰にも分かっていないということだ。ビンラディンの死と同じく、すべてが憶測と陰謀の中で動いている。