アメリカのオハイオ州チリコシーでは、連続殺人鬼が徘徊しているのではないかと恐れられている。
チリコシーはかつては州を代表する工業地帯だったのだが、すっかり斜陽になって見捨てられ、いまは住民の4分の1が貧困層になっているという荒廃した地域だ。
ここでは、失業から治安も悪化し、売春やドラッグが蔓延して、昼間から女性がストリートに立っているような街になっているという。
この荒廃した地域で、2013年あたりから、何人ものドラッグ依存の売春女性が行方不明になっている。そして、その女性たちの一部は、次々と死体となって発見されていった。
最初、殺された女性たちは別々の事件であると扱われていた。警察内でもリンクされていなかった。その理由は言うまでもない。売春女性が行方不明になるのは珍しいことではないからである。
彼女たちは社会から見捨てられ、顧みる者もおらず、行方不明になっても「問題を起こしてどこかに逃げたか、別の地域に流れていったのだろう」くらいしか思われない。真剣に女性の行方を心配する人は誰もいない。
コメントを書く