2015年3月16日、タイの軍事政権は厳かにこのように下々の国民に向かって、このように厳命した。

「胸の下半分を自撮りするな。それは違憲だ。もし違反したら懲役5年の刑を処す」

胸の下半分とは専門家ではない私たちには何を指すのかさっぱり分からないが、要するに乳房の下半分を露出した写真を絶対にインターネットに上げるな、ということなのである。

タイではヌードや性行為の写真をインターネットにアップするのは最初から「公の秩序を乱す」とか「国家の安全保障を脅かす」と仰々しく禁止されている。

だから、そんな写真は「ない」ことになっている。その上、ヌードではないものの、何かとてつもなく猥褻な胸の下半分の自撮りも絶対に許さない、というのがその主旨だった。

「下乳を自撮りするなとは何事だ。政府がそんな検閲をする権利があるのか!」と男たちのみならず、タイ女性まで一緒に政府批判が湧き上がったが、タイの軍事政権はいったい何を心配したのだろうか。

それは、タイ女性の自分撮りのエスカレートだ。

実を言うと、タイ女性は病気ではないかというほど自撮りが好きで、このまま放置していると、どんどん女性が際どい写真を上げていくのではないかと政府は懸念したのである。

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