メキシコからアメリカに密入国するというのは、単に車で国境を越えるというような単純なものではない。

列車の屋根に乗って移動し、ブッシュ(藪)を掻き分けて匍匐し、沼を渡り、密入国斡旋業者の運転するトラックの後ろで激しく揺られる。

鉄条網の柵を越え、飢えと渇きに苦しみ、噛まれたら助からない危険なガラガラ蛇から逃れ、体力の限界まで荒涼とした大地を歩き続ける必要がある。

アメリカの国境警備隊の監視もあり、何日も砂漠に釘付けにされることもある。実際、死んでいく者もいるし、捨てられる者もいる。

メキシコとアメリカの国境に広がる広大な砂漠に捨てられると、まずは助からないと言われている。密入国というのは、生きるか死ぬかの危険なサバイバルなのである。

それでもメキシコ人だけでなく、中南米の貧困層の多くはアメリカを目指す。それだけ貧困が絶望的なのである。アメリカは豊かな国であり、いったんそこに潜り込んだら将来が開けるかもしれない。

女性も子供も家族連れも、みんな密入国をする。そんな女性たちが密入国をするのに「必須の薬」があるという。それは何だか分かるだろうか?

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