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ブラジル南部アラサトゥバに住むパオラ・ブルガレッリという20歳の女性は双子の姉妹のひとりだったが、地域では評判の美女だった。明るく、賑やかで、誰からも好かれていた。
そんな彼女に惚れていて、付きまとっていたのが18歳のジョセ・リンスという男だった。ジョセは彼女に夢中だったが、彼女の方はどちらかと言えば恋人のような関係をジョセには求めていなかったようだ。
友人としては付き合ってくれるが、恋人にはなってくれないパオラを前にして、ジョセ・リンスは気が狂いそうになっていたようだ。どうしても、彼女を手に入れたいという感情を、18歳のジョセは抑えることができなかった。
彼女は美しく、そしてとても魅力のある女性だった。それがジョセの未練をより深いものにした。
パオラはすでに仕事を持っていて、金曜日の朝も普段の通り、仕事に向かった。いつもと変わらない日常が始まるはずだったが、この金曜日の朝を最後にパオラは姿を消した。
それと同時に彼女と付き合っていた18歳のジョセ・リンスがいなくなっていた。警察の捜査も虚しく、彼女の行方は杳としてして知れなかったが、数日後イグアス川で腐爛死体が浮いているのを漁師が発見した。