もうすでに2005年の興行ビザの厳格化で「タレント」として来日する若いフィリピン女性が日本から消えて久しい。しかし、それでも彼女たちの姿は皆無になったわけでもなく、細々と日本に残っているのも事実だ。
東京近郊では、東京都足立区の「竹の塚」がリトル・マニラになっていることで有名だ。足立区はフィリピン女性が多い。(「竹の塚」のリトル・マニラ。フィリピン女性は今もいる)
しかし、人数で言えばフィリピン人が最も多いのは実は東京ではない。名古屋である。
そして、人口比で見ると日本でのフィリピン人口が最も多いのは、岐阜県であると言われている。日本に来ているフィリピン人は圧倒的に女性が多く、当然この岐阜県のフィリピン人も女性ばかりである。
それにしても、なぜ岐阜なのか。岐阜県と言えば、ずいぶんマイナーな場所に感じる。岐阜県は経済圏で見ると中京圏に入る区域である。分かりやすく言えば「名古屋経済圏」だ。
そのため、バブル期から2005年までの期間に名古屋に結集していたフィリピン人が名古屋から拡散して岐阜にも移っていったと考えられている。