小説『コルカタ売春地帯』。インドの最底辺とその時代背景

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アマゾン・キンドルで小説『コルカタ売春地帯』をアップしました。現在「ブラックアジア的小説」として3つ出しておりますが、今回の小説『コルカタ売春地帯 インド最底辺の女たちとハイエナの物語』は新作となります。

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コルカタはインド東部の大都市で旧名は「カルカッタ」として知られている場所で、今回の小説はここが舞台となります。

私はインドではこのコルカタを一番愛していて、書籍『絶対貧困の光景』も、ブラックアジア「売春地帯をさまよい歩いた日々インド編」もその多くがコルカタが舞台です。

この小説は本文では触れていませんが、2002年から2004年あたりまで、私がインドの売春地帯を放浪していた頃を時代背景にしています。

この時代に、インドの売春地帯をさまよい歩いた日々は、今も私にとっては強烈な想い出として記憶に残っており、恐らく一生忘れることはないでしょう。

このインドの鮮烈な売春地帯を小説にしたいと思って書いてみたのがこの小説です。ちなみに、表紙の写真はソナガチ売春宿の壁の一部です。

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実際の女性の境遇や事件をたくさん組み込んだ小説

コルカタにはいくつもの売春地帯があるのですが、最大のものは「ソナガチ(もしくはソナガシ)」と呼ばれる売春地帯です。ソナガチは現在も売春地帯としてコルカタに残っています。

この小説にはソナガチも出てきますが、その中心地区になっているのは「ムンシガンジ」と呼ばれる地区の売春地帯です。

この売春地帯は、スラムが叩き潰されてしまったこともあって、かなり縮小して形骸化しつつあるのですが、まったくゼロになったわけではありません。

しかし、ソナガチのように「売春地帯」として生き残れるかどうかは分かりません。かなり厳しいかもしれません。

私はソナガチよりもこのムンシガンジの売春地帯の荒廃した雰囲気がとても好きで、強盗に恐喝されたり銃を向けられたりしながらも、この地区から離れられませんでした。

ここに暮らす女性たちが好きだったこともあります。

この小説には何人もの女性を登場させていますが、実は100%の女性はモデルがいます。印象深い女性たちをみんな小説に登場させたいと思って書きました。

ストーリー自体は創作なのですが、「ブラックアジア的小説」とあるように、女性たちの運命はすべて創作したというよりも、売春地帯で実際にあった事件や女性の境遇をいくつも反映しています。

そのため、私の想像力が作り出した物語というよりも、実在の女性と実際の事件を組み合わせて作った「事実がたくさん組み込まれて作られた小説」なのです。

書籍『絶対貧困の光景』やこのサイト『売春地帯をさまよい歩いた日々・インド編』を読んで頂いて、この小説を読むと、恐らく「この女性がモデルなのかな」と感じるものもあるかもしれません。

そのため、『売春地帯をさまよい歩いた日々・インド編』の世界観を気に入って下さっている方には、すんなりと入れるかもしれません。

もちろん、何の予備知識もなく読むことも可能ですので、もし小説に興味がある方がおられましたら、どうぞ電子ブックで読んでみて下さい。

『売春地帯をさまよい歩いた日々・インド編』はこちらです。

インド売春地帯は、危険で行ってはいけないところ

インドの売春地帯は非常に強烈な場所であり、日本人がインド売春地帯をさまよい歩くというのはあまり聞きません。NGO視点でインド売春地帯に関わった記事や、人身売買の取材でインド売春地帯に関わった記事は見ます。

しかし、インド売春地帯にどっぷりと浸って書き込まれた記事は『売春地帯をさまよい歩いた日々・インド編』くらいしかありません。

なぜなのかというと、それくらいインドの売春地帯はいろんな意味で危険で行ってはいけないところだからです。性病が蔓延しているのも見てきていますし、女性たちが憎悪を剥き出しにして男を待っている売春地帯もインドくらいなものです。

さらにアジア最大のHIV/エイズ汚染地区がインド売春地帯です。インドの売春地帯に無防備に関わるというのは、性病を覚悟しなければならないということでもあります。

その上に売春宿の環境は最悪で、売春地帯にはギャングや犯罪者がうろうろしています。

こんなところを好んで歩いて沈没していたのは、日本広しと言えども私くらいなものだったわけで、だからこのブラックアジア以外にインドの売春地帯を詳しく取り上げる人はいなかったのです。

インドの売春地帯を舞台にした小説もあまり聞いたことはありませんが、それも「誰も行ったことも経験したこともないから」なのだと思います。

ブラックアジアではインドの記事も大量にありますが、それは私自身はインドを経験して、痛い目に遭いながらもインドの女性に取り憑かれたからでもあります。

最後にインドに向かったのは2013年ですが、インドは今もスラムがそちこちにあり、貧困層が街を蠢き、売春する女たちもたくさん存在します。

小説で描いた世界は極度にダークな世界ですが、インドの闇はかつてよりは「やや明るくなった」というだけで、全体的にはまだかなり深いことには間違いありません。

このダークな世界を小説で味わいたい方は今回の小説『コルカタ売春地帯』を手にとって下さい。

もし現実の世界としてインドの闇を知りたい方はブラックアジア内部のインドの記事を読んでみて下さい。お待ちしております。

鈴木 傾城



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