パキスタンは凄まじく保守的な国で、今もなお名誉殺人が横行していて、家族の名誉を穢したとされる女性は家族によって殺される。1年間に800人以上の女性、事故として処理された疑惑の事件も含めると数千件以上もの女性が、家族によって殺されるのである。
家族の名誉を穢したというのは、「妻が不倫した」とか「娘が結婚もしていないのに男と付き合っていた」とか「親が認めない相手と駆け落ちした」というものが多い。
しかし、中には「勝手に外出した」とか「色付きの派手な服を着た」とか「親や夫に反抗して言うことを聞かなくなった」というものもある。
殺害方法は様々だ。アシッド・アタックしたり、父親が剣で娘の首を切り落としたり、ガソリンをぶちまけて生きたまま焼き殺したりする。
斧で顔面を叩きのめされて、脳が見えるほどの損傷を負って生き残った女性もいる。(17歳の少女が、顔面を破壊されなければならない理由とは)
縛り上げられ、顔面を破壊され、眼球を生きたまま潰された女性もいる。(浮気を疑われ、鼻と耳と舌を削がれ、眼球を潰された女性)
パキスタンは女の地獄である。(パキスタンという女の地獄。この国で男に逆らったら命はない)
そんな「女の地獄」で、2016年7月15日も、またひとりの女性が「名誉殺人」で殺された。彼女はどんな女性で、何をして殺されたのか?