アマゾン・キンドルで小説をひとつアップしました。小説『裸足のシャーミカ』です。この小説は400字詰め原稿用紙で言うと80ページほどの短編です。短編なので、ブラックアジア的な底辺の売春ビジネスの現場を凝縮したものとなっています。

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「小説」とありますが、シャーミカにはモデルがいて実際にスリランカで売春ビジネスに堕ちていた女性です。彼女については思い入れが強くて、今も忘れていません。

そのため、内容のほとんどは小説というよりも、リアルな世界の描画となっています。スリランカの売春の現場のひとつはこんな世界なのか、というのが分かると思います。

短編であるがゆえに初期の頃のブラックアジアが持っていた売春する女性に対する強いこだわりが濃厚に含まれているものとなっています。

スリランカの売春する女性、底辺に堕ちた女性を取り上げた小説は他のどこにも存在しないと思いますので、ご関心がある方はどうぞお読み下さい。


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なぜ、シャーミカはそこに立っていたのか?


小説ではスリランカの置かれていた社会的な現状にはまったく触れておりませんので、シャーミカという女性がそこに立っていた経緯を解説したいと思います。

舞台は、スリランカの旧首都コロンボの「コロンボ・フォート駅」界隈です。

フォート駅を通っている車道オルコット・マワサから北に延びているフロント・ストリートは、今でこそホテルや土産屋が建ち並ぶ商店街になっています。

しかし、昔はここに凄まじい臭いを発する公衆トイレが設置されていて、若干環境が悪かったのです。ここに昼間から売春する女たちが立っていて、そのひとりがシャーミカでした。

シャーミカ以外にも、ここに立っている女性は何人かいたのを目撃しています。なぜ、彼女たちはここに立って売春をしていたのでしょうか。

時代背景はちょうど今から10年少し前なのですが、この頃のスリランカは「見えない内戦」と呼ばれた長く果てしない戦争がずっと続いていました。

これは昔からスリランカに住んでいて仏教を信奉するシンハラ人と、イギリスの紅茶のプランテーション農業のためにインドから連れてこられたヒンドゥー教徒のタミル人との間で戦われてきた激しく妥協がなく憎悪に満ちた内戦でした。

シンハラ人にとっては、他所から勝手にやってきて権利を主張するタミル人の存在に激しい苛立ちがあり、タミル人は少数派を差別しているとしてシンハラ人と真っ向から対立する道を選びました。

タミル人は武力的にもシンハラ政府と対抗するためにLTTE(タミル・イーラム解放のトラ)、通称「タミル・タイガー」と呼ばれる武装ゲリラ組織を持って戦い、首都コロンボで自爆テロを行うなど、過激な武装活動を繰り広げて、民族対立は決定的なものになっていきました。

紙幣を握りしめて離さない描写は本当にあったこと


ところで、シャーミカはシンハラ人です。そして、彼女の夫は兵士だったようです。その夫を、タミル人との戦闘で亡くしています。

実はこの構図は、私が初めて知り合ったスリランカ人であるリーパという女性と100%同じです。

リーパという女性は、シンガポールの売春地帯「ゲイラン」で売春ビジネスをしていたのですが、彼女もまたシャーミカと同じで夫とタミル人との戦闘で亡くしていたのです。(リーパ。ゲイランの街に立つ女の凶悪な目付きに惹かれた

どこの国でもそうなのですが、兵士というのは貧しい境遇の男がリクルートされ、最前線に送られます。金のために、やむにやまれず兵士という危険な職業に就くしかないわけです。

そして、彼らが戦場で散っていったとき、貧しい妻がひとりで取り残されます。

女性がひとりで取り残されたとき、生活に困窮してしまうのは日本でも変わりませんが、親兄弟の援助が何らかの理由で得られない場合、どん底まで転がり堕ちてしまう女性がいたとしても不思議ではありません。

シャーミカもまたそんな女性のひとりだったようです。

日本と違って手厚い福祉も行政支援もなく、満足な仕事も見つからない女性が社会から取り残されて生きていくというのは大変なことです。

シャーミカは物乞い娼婦にまで転がり堕ちておりましたが、豊かな暮らしから転がり堕ちたというよりも、ずっと貧しい生活をしていて、夫を失ってより困窮した女性であったはずです。

必死になって私の財布から取った紙幣を握りしめて離さないシャーミカの姿は、実は空想ではありません。本当に起きた出来事です。

貧困の中の売春の現場というのは、このようなものです。

こうした売春地帯の女性のことは、ブラックアジアの会員制の中の大きなトピック「売春地帯をさまよい歩いた日々」でも膨大に取り上げております。

現実の世界として売春地帯の闇を知りたい方は、会員登録をして読んで見て下さい。お待ちしております。

鈴木傾城



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