歓楽街と売春地帯と夜の路上には、売春ビジネスに堕ちた女たちが物陰に潜んで立っている。
これらの女性は、社会の裏側に潜んで身体を切り売りしながら生きているという点で同一の存在だが、だからと言って彼女たちの性格も人生も目的もすべて同一であるとは限らない。
売春ビジネスを楽しんでいる女性もいれば、単に金のためのサービスと割り切っている女性もいれば、生活のために仕方なくやっている女性もいる。
自分に関心を示した男に愛を感じる女性もいれば、逆にただ金を運んでくる機械のように思っている女性もいる。
そして、中には危険な性質を持った女性もいる。彼女たちは往々にして人生を生きる中で男にひどい扱いを受けてきて男全般を憎んでいる。そのため、意識的にも無意識にも目の前の男を破滅させたいと思っている。
男を憎んでいるのに男に身体を売るというのは矛盾している行為に思うかもしれない。しかし、自分の仕事を嫌いながら生活のために仕方なく働いている人間は表社会でも珍しくない。
仕事を嫌い、出会う男を嫌って売春ビジネスをするのだから、男を破滅させたいと思う女性が出てきて当然だ。売春地帯には、「復讐売春」で男の人生を破壊する女性が存在する。復讐売春とは、どんなものか?