本日、アマゾン・キンドルで小説をひとつアップしました。『タイでは郷愁が壁を這う(旅と、ノスタルジーと、愛する女たちのこと)』というものです。

アマゾンのページはこちらです。
https://goo.gl/3JVHXQ

電子書籍はすでに5つ小説という形で出しているのですが、今回は小説ではありません。ブラックアジアの中から「タイの郷愁、タイの旅」というテーマで記事を抜き出し、それを1つの形に編纂したものとなります。

かと言って、4冊の書籍のように売春地帯のノンフィクションでもありません。

強いて言えば「ブラックアジア的な旅の想い出」と言えるかもしれません。ジャンルで言えば、随筆に近いものであると思います。

小説ではないことを強調するために、一応この「ブラックアジア的な旅の想い出」という文言もカバーに入れております。

カバーは野良犬が写っておりますが、この野良犬はもちろん私を投影したものです。自分の生きたいように生きているこの野良犬は、他の誰よりも私の理想を具現化しているのかもしれません。


『タイでは郷愁が壁を這う』ダウンロード先




目 次

はじめに

あの美しく妖艶な動きをする爬虫類
かつて根城にしていた売春ホテル
終着駅。さようなら、私のかつての友達
私の嘘で、大粒の涙をこぼした娘
異国に住む中国人たちのゆりかご
六〇代を過ぎた売春女性たちが、静かに佇む
郷愁に誘われるような静かな川のこと
パッポン。一抹の寂しさと、繊細で淡い郷愁
カオサン通り。様変わりした街
身体の中で文化と文化がぶつかり合う
強烈で、開放的で、自由で、奔放な時代
野良犬の人生は、最後まで野良犬
東南アジアの女性たちの、あの性的な匂い

おわりに


ところで、題名『タイでは郷愁が壁を這う』は、若干、奇妙なイメージを与えると思いますが、なぜこの題名にしたのかは、本文を読んで頂ければ答えが自ずと判明するはずです。

(目次で言えば「あの美しく妖艶な動きをする爬虫類」の部分に題名の由来があります)

私にとってタイの「郷愁」は本当に壁を這っているとしか表現できないものなのです。そのため、若干奇妙な印象を与えるのかもしれないと思いつつ、この題名を楽しんで選びました。

どんどん姿を変え、懐かしいものが壊れていく


内容は過去にブラックアジアに提供した記事を編纂したものですが、それぞれが数年の年月で断片化されて提供されていました。

ブラックアジアの記事はすでに3000近くありますので、いくら過去記事にリンクがあったとしても、断片と断片を結びつけて読むというのはとても難しいことであるかもしれません。

今も「タイ編」「カンボジア編」等の括りや、ラベルや、カテゴリ分けでいろんなテーマにアクセスできるようにしております。

しかし、さらに著者の私自身が「ひとつの塊で読んで欲しい」と思うものを、読みやすい形にして提供できるようにしたいと思うようになりました。

その第一弾が、この『タイでは郷愁が壁を這う(旅と、ノスタルジーと、愛する女たちのこと)』となります。

東南アジアは普通の人が訪れると、初めて行ったにも関わらず「懐かしい」という気持ちを呼び起こすとても不思議な空間です。特にタイに関しては今もそうした気持ちになる日本人がたくさんいるようです。

かつての日本が持っていた素朴さがそこに残っていることや、時間の流れがそうした旅愁を掻き立てるのだと思います。

こうした旅愁の中をさまよい続け、いろんな人たちと一期一会の出会いを繰り返して日本に戻ると、この郷愁はとても深いものとなり、やがてはタイにホームシックを抱くようになってしまいます。

だから、「タイにハマる」という言葉があるのです。一度でもタイを訪れて気に入った人は、もう他のどこでもなく、タイばかり行くようになってしまうのです。

私もそうでした。タイにはずっと「心地良い懐かしさ」を感じています。

しかし、タイも経済発展が長く続き、どんどん姿を変え、懐かしいものが壊れていきます。すると、今度はかつてのタイにも郷愁を感じていくようになり、切ない気持ちや哀しい気持ちが胸を覆うようになっていくのです。

『タイでは郷愁が壁を這う』は、そんな気持ちを掬い出してまとめたものです。タイに郷愁を感じている方は、誰もが楽しんで頂けると思います。



『タイでは郷愁が壁を這う(旅と、ノスタルジーと、愛する女たちのこと)』は、タイの郷愁をメインテーマに編纂した電子書籍です。



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