ブラックアジア - 注目のランダム・トピックス
◆底辺でどんどん増えていくシェアハウスと、部屋内の写真 ◆米と交換されて中国の貧村に売られていく脱北者の女性たち ◆貧困国では奇形や病気を持った子供が治療できないことが多い ◆レイプされたことを表沙汰にすると、ますます傷つく社会
◆エリー・トラン・ハ。巨乳とメガネでアジアの男を虜に ◆舌技。それが技になると気付いた女性はどんな女性なのか? ◆世界の暴力は、日本人の想像を超越しているものが多い ◆集団レイプされて殺され、木に吊されて放置された女性の姿

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2016-09-06

映画『ボーダーライン』に見るメキシコの麻薬戦争の行方

アメリカで2015年に公開された映画『ボーダーライン』はメキシコの麻薬戦争をテーマにしたものである。監督はドゥニ・ビルヌーブ、主演はエミリー・ブラントで、世界中でヒットしている。

原題は『Sicario(シカリオ)』。

これはスペイン語で言うところの「殺し屋、暗殺者」であると言われている。この原題は映画ではとても重要な意味を持つのだが、ネタばれになるのでここでは詳しくは書かない。

メキシコを舞台にしたアメリカの映画は意外に秀作が多い。この映画以外にもブラックアジアでは3本紹介している。(ドラッグに覆われたメキシコの現状をよく描写した映画3本

大統領候補のドナルド・トランプが「メキシコとアメリカの間に巨大な壁を築く」と言って物議を醸しているのだが、その意味はメキシコから流れて来る不法入国者を排除するという意味の他に、メキシコから大量に流れて来るドラッグを阻止したいという意味もある。

ドラッグは貧困層にとって唯一、先進国の人間たちに売りつけることができる禁断の果実であり、だからこそメキシコからのドラッグ流入は今も止まらない。






2016-03-11

映画『ゼロ・ダーク・サーティー』とオサマ・ビンラディン

イラク戦争の爆弾テロを描いた映画『ハート・ロッカー』を撮った女性監督のキャスリン・ビグロー監督の撮った映画で、『ゼロ・ダーク・サーティー』というものがある。

この映画は、2011年5月2日に殺害されたアルカイダの指導者オサマ・ビンラディンの殺害計画を元にして製作されたサスペンス映画だ。

CIAのひとりの女性が細い糸をたぐり寄せるようにして、何年もビンラディンを追い、2011年5月2日の暗殺に至るもので、ゼロ・ダーク・サーティとは「午前0:30」分のことを指すのだという。

映画自体は非常に精巧に作り込まれていて、観る者を引き込む映画的な魅力に溢れている。追い詰めても追い詰めても、たぐり寄せた糸がプツリと切れる絶望感も印象に残る。

この映画はオサマ・ビンラディンというイスラム過激派の象徴を描いた映画だから全世界で物議を醸していたが、そもそもアメリカでもこの映画については非常に賛否両論があり、オバマ大統領の支持率を上げるためのハリウッド流のプロパガンダではないかとも噂された。

そもそも、殺されたオサマ・ビンラディンは「本物だったのか」と問う人も多い。






2016-03-02

映画『女と男のいる舗道』で1962年の売春の実態が分かる

タイ・バンコクの売春地帯のひとつにはスクンビット通りがあるのだが、このスクンビット通りには「ナナ」と呼ばれる駅や区域がある。

初めてこの「ナナ」という場所が売春地帯になっていると知ったとき、私の脳裏にはエミール・ゾラの小説『ナナ』がすぐに思い浮かんだものだった。

ナナ……。バンコクの売春地帯と、エミール・ゾラの小説が、「ナナ」という呼び名でリンクしている。そんな偶然に不思議な縁と感銘を覚えた。

エミール・ゾラはフランス人だ。だから、「ナナ」という名前は欧米ではフランス女性だけなのかと思った。

ところが、ある時出会った、このナナ地区で売春ビジネスをしていたロシア女性の名前も「ナナ」だった。ますます、私には「ナナ」という言葉と売春が密接にリンクした。(娼婦ナナ。戦争を始めるのは男たち、代償を払うのは女たち

エミール・ゾラの小説『ナナ』は何度も映画化されているが、映画と言えば、このエミール・ゾラとはまったく無関係の映画も女性の主人公の名前が「ナナ」だったこともあった。

それがジャン=リュック・ゴダール監督の1962年の映画『女と男のいる舗道』である。この映画が興味深いのは、1962年当時のフランスの売春ビジネスの光景をしっかりと説明しているからだ。



 


2015-01-29

映画『ブロークダウン・パレス』麻薬の運び屋にされた女性

東南アジアからインド圏は、今でもドラッグが蔓延する地域であり、今でも多くの外国人がドラッグ・ミュール(麻薬の運び人)にされて使い捨てにされている。

もちろん、日本人もドラッグの使用や密売で何人も東南アジアの刑務所に放り込まれている。

最近では森田裕貴という男がインドネシアの獄中で首を吊って自殺したのも記憶に新しい。

森田裕貴の自殺は日本ではまったく報道されていない。こうしたアウトローの事件はほぼ黙殺される。(森田裕貴。ドラッグで禁固19年の刑、獄中で首を吊って自殺

この男の他にも、タイでは2015年10月24日に覚醒剤を所持していた日本人が4人逮捕されている事件もあった。

彼らは暴力団の関係者で、タイ女性を使って日本に覚醒剤を運ばせていたとも言われている。ドラッグ・ミュールの元締めだったのだ。

東南アジアのハブは、事実上タイである。このタイは1970年代から大量のドラッグが流通して、ここから全世界に流れる状況下にあった。






2015-05-31

『めぐり逢わせのお弁当』。インド映画なのに繊細で美しい

映画『めぐり逢わせのお弁当』は、ボリウッド映画特有の豪華絢爛さはない。

荒唐無稽なミュージカルもない。荒唐無稽なストーリーもない。派手なアクションもない。そして、登場人物は絞り込まれ、大袈裟な演技等をすべて排している。

リアルで、落ち着いている。これは、インド人のごく普通の中産階級の日常生活からロマンチックな物語を紡ぎ出した大人の映画である。

あの荒々しく騒々しい社会から、こんなにも純粋で、繊細で、美しい映画が生まれるとは思わなかった。映画として完成されている。

監督はリテーシュ・バトラ。アメリカに留学して、それ以来ずっとアメリカを拠点にしているということなので、この監督の感性はインド寄りではなく、欧米寄りなのかもしれない。

だから、インドを舞台にして生粋のインド人が演じているのだが、欧米の映画のように観ることができる。どちらかと言うと、その感性はフランス映画に似ている。主人公たちの揺れ動く心の機敏がよく表現されている。






2015-04-29

悲しみよこんにちは。ジーン・セバーグの転落とその自殺

フランスの18歳の少女が1954年にひとつの小説を発表した。その小説は『悲しみよこんにちは』というしゃれた題名が付けられていた。

小説の主人公は17歳の少女なのだが、自分の父親が愛人を連れてコートダジュールの別荘で避暑を過ごすうちに、この父親が別の女性に惹かれていくという話だ。

長いフランス人のバカンス。別荘。父親の愛人。自分自身の奔放な性。殺人計画……。

18歳にして、この大人の世界の愛憎劇を物語にできる才能に世界は驚いた。そして、フランスらしいアンニュイを表現した物語はベストセラーとなっていった。

私自身はこの小説のあらすじを見ただけで、あまりにも自分と世界観が違うと感じて読むこともなかった。そして、ジーン・セバーグによって映画化された同名の映画も観なかった。

いろんなことが落ち着いたので、今日、私はやっとこの1957年の古い映画を観た。私をこの映画に導いたのは、現在アメリカで起きている黒人の暴力抗議デモである。






2014-02-15

ジュディー・ガーランド。ドラッグとセックスに溺れた女優

同性愛者のシンボルは、レインボー・フラッグだ。このレインボーがなぜゲイのシンボルになったのかを関心を持って調べていたとき、ひとりの女優の名前が浮かび上がった。

ジュディー・ガーランド。

今はもう彼女を知る人は少ないかもしれない。しかし、「あの映画」の名前を出せば、誰もが彼女の歌声と共にひとりの少女を思い出すはずだ。この映画のこの歌は、今でも語り継がれ、歌い継がれている。

あの映画というのは、『オズの魔法使い』である。多くの隠喩と皮肉に彩られたこの映画は、1939年に制作されたものだが、1939年と言えば、まさに第二次世界大戦が勃発したその年だ。

ヨーロッパでナチス・ドイツがチェコスロバキアを解体し、ポーランドに侵攻し、ワルシャワを陥落させるという激しい歴史事件が立て続けに起きていたその時期、彼女は若くしてハリウッドの大スターとなっていった。

なぜ、ジュディー・ガーランドがゲイのレインボー・フラッグと関係があるのか。それも、映画『オズの魔法使い』に関係している。



 



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