プノンペンの高級ホテル、インターコンチネンタル・ホテルの裏に「マティーニ」という1992年に設立されたディスコ・パブがある。
ガンジャの紫煙が漂う小さなディスコで、一癖ありそうな白人や、なぜかアジアでは居心地悪そうな黒人たちが夜の9時前後になると集っている。
安物のテレビゲームには安物の女がゲームに高じ、疲れたような中国人が色の薄いプロジェクターに映された香港映画に目を泳がせて身動きもせずにじっとしているような、そういう場になっている。
純粋なディスコを踊りに行くつもりで足を運ぶと、そのあまりにも退廃した雰囲気に足がすくむかもしれない。
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