シンガポール・ゲイランには多くの置屋(売春宿)があるのだが、その周りを囲むように建っているのはナンバー・ホテルである。

タイでも同じなのだが、ナンバー・ホテルというのは早い話が、日本のラブホテルと同じだ。多くのシンガポーリアンのカップルが時間制で部屋を借り、情事を済ませて帰って行く。

2012年3月のある日曜日の夜。

このシンガポール・ゲイランのホテルで、ある外国人の男女が血まみれになって死んでいるのが発見された。

男性はバングラデシュ国籍の22歳。女性はフィリピン国籍の33歳だった。彼らは仕事のためにシンガポールに出稼ぎに来ており、男はエアコンの修理の仕事、女性はメイドの仕事をしていたことが分かっている。

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